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えー、業務連絡?

さーて、本日から一週間ほど家を空けるので電脳世界にダイヴできませんっ!!



と、業務連絡以上です。

そしてお話の続き、色々詰め込んでます。


「君の名前は?」

俺は目の前の少年にクック茶を出し、椅子に座らせる。そうでもしなければインナー装備にスカルフェイスのままで仕事をさせられそうだったからな。


「ロミスタ・サンヨです」

「へぇ・・・で、そのロミスタ君は、一体何の用なんだ」

ロミスタは、少年・・・の割には中々鍛えているようだった。もしかしたらハンターかもしれない。しかし、彼は見たこともない鎧を着込んでいる。それはどう見てもノワール装備なのだが、色が蒼い。

「僕の彼女を、探し出してください」

「それは聞いた。しかし、人探しならもっと得意な連中もいるんじゃないか?」

「・・・そうかもしれません、しかし、アナタでないとダメなんです」

理由を言えない、というのは非常に困ったものだが、この少年は俺を悪意で騙そうとするような眼はしていない。さて、どうしたものか。

「タダとは言いません」

「ほお」

「これを、どうぞ」

そう言って少年は赤く輝く石を差し出す。

「これは?」

「僕の故郷、ポルタ地方で採れる石です。これを使えば、強力な防具を作ることが出来ます」

「そうは見えないが・・・まぁいい、そう言う事なら、協力しよう。報酬だけ貰ってドロンってのは俺のコイツが傷つくからな」

と、スカルフェイスを叩く。

「コイツ・・・?」

「プライドだよ」








「この辺りか・・・」

そこは樹海の奥地だった。開拓前の、人の手の加えられてない土地。それがこの場所だった。

ロミスタの恋人の名は、イズリエット・ナソニックと言うらしい。どうやら家同士の仲が悪く、彼らは引き離されてしまったらしい。身分もナソニック家は公爵でサンヨ家は男爵・・・身分も違うようだ。俺みたいな流れ者には関係ないな。

「しかし、身分違いの恋か・・・まるでおとぎ話だな。ロミオとジュリエットだったか・・・」

ん?俺は違和感を感じる。

「なんだか、お前たちに似ているな」

「・・・」

ロミスタが、黙る。

「すまん、気を悪くしたら許してくれ」

「いえ、彼らの話は、僕らをモチーフにしてますから」

「え?」

「あそこです、あそこに彼女がいます」

ロミスタは、一回り大きな木に登っていく。何だって言うんだ・・・。

そういえば、あの話とも似ている。トリスタンとイズー・・・だったか。騎士物語だ。身分違いの恋。王女と騎士・・・人はどうしても、悲恋の美しさに惹かれてしまうんだろう。



「イズリエット!!!」

巨大な木の上には、何と巨大なアリーナのように広い。

しかも何か、悪意のような気配を感じる。

「ダメ!着ちゃダメ!!」

赤い鎧を来た少女が叫ぶ。あれがイズリエットか・・・。

「運命なんて関係ない!僕は、君を・・・」

その先は、巨大な蔦によって遮られる。

「おい、何だコレは・・・」

「この樹は、世界樹の一つです」

「ユグジル・・・なんだって!?」

「彼女と僕は、あの樹に街を滅ぼされ、永遠に叶うことのない恋を繰り返すように呪いをかけられた存在なんです」

「な・・・」

事の展開に、頭が追いつかない。しかし、現実に巨大な蔦が襲い掛かる。しなりが強い蔦は、まるで鞭のように俺たちを狙う。

「この世界樹はかつて、今よりもっと力を持った人間が作った人造物です。そして、人の魂を捕らえる禁忌の樹なんです!」

「俺はどうしたらいい!!」

カーネルブレイドで防御しながら、蔦を切り落としながら、聞く。

「僕は、最初こそ彼女と再び会えることが嬉しかった。しかし、それを何十、何百と繰り返すうち、いやになったんです」

「それでも、愛する人と何度も時を刻むのは、幸せなんじゃないか?」

「いえ、終わりがあるからこそ、その時を大切にできるんです」

「それもそうだな、もう一度問う。俺は何をすればいい」

「僕は、もう終わらせたい。この何度も蘇る魂を!私と、彼女を斬って、その魂を纏ってあの樹を切ってください!!」

「承知した!!」


もうどうにでもなれ、俺はロミスタの首を一撃の下で斬り落とす。俺はその瞬間の笑顔を、絶対に忘れられないだろう。

「アァァァ!!!」

次にイズリエットに肉薄する。太い枝が矢の様に体に刺さるが、それも気にしない。

「すまない」

「ありがとう、ありがとう・・・」

イズリエットは、涙を流していた。俺はその彼女を一刀の下で葬り去る。


血が、剣に染み渡る。声が響く。

(ありがとう、ありがとう、ありがとう・・・)


「ぅぉぉぉぉぉぉおおおおおお!!!」

叫びながら、今度はアリーナの中央に聳える一本の樹へ向かう。何故か、それを斬ればいいと思った。


「終わりだ!!!」

体から大量の血を流しながら、体から無数の枝を出しながら、その樹を斬る。不思議と、感触はなかった。

「・・・・」


大の字に倒れこむ。


「本当に、君には迷惑をかけた」

俺の傍には、そう、レミントンのコンサートで見かけた男が、立っていた。

「・・・」

まったく、一張羅が台無しだ。

そう言いたかったが、声が出ない。

「私の、私たちの娘を助けてくれてありがとう」

「ナ・・・ソ・・・」

ナソニック家の公爵か、と言いたかった。

「泥人形のほうではない。私たちの、娘。眠らせてくれて、ありがとう」

「・・・」

「しかし、記憶は消させてもらう。しかし・・・」



「人間は、いつの時代になっても、頑張りすぎる部分があるな。泥人形も、やるときにはやる」




最後の方は聞こえなかった。ああ、これが死ぬって事か・・・?











「・・・・」

カーネルブレイドを背に、俺は寝ていたようだった。しかし、何か記憶が曖昧だ。俺は何をしていたんだ?ロミスタとイズリエットを斬り、樹を斬った。その後の事が思い出せない。

「・・・」

俺はポケットに入れておいたあの赤い石を取り出す。


「・・・不思議なことも、あるもんだな」


俺は、樹海を後にする。








「さぁさ!!ギルドからの謎の依頼だ!!!」

広場では、最近、謎のクエスト、という怪しげなものが流行っていた。



「ぉ、便利屋ー、もうやったんだなー!!!」

工房の親父に、この石を持っていくとそう言われた。

「あのクエスト、どうだった?」

「いや、、どうと言われても・・・」

「コイツを使えば、強力な防具が作れるぞ!」

「じゃあ、鎧を頼む」

「あぁ、合点だ!!!」







その足で俺はギルドに喧嘩を売ることにした。


「この石、どこで手に入れた!!!???」

「ヒ・・・ヒィィ!!ワシらは、何も言えん!!」

「ポルタ地方ってのは、どこだ!?」

「ポ・・・ポルタ地方?そんな土地、古文書でしか見たことが・・・」

「・・・」

俺は、背丈の小さい大臣から手を離す。

「わかった、邪魔したな」



本当に、不思議なこともあるもんだ。


「それで済むかよ!!!!」


俺は、久しぶりに怒りに震えていた。クエストで失敗した時よりも、悲しい気持ちになった。

「・・・」


まだ、俺には触れてはならないものが世界にはあることを、身と心に知った。



そして、俺は知ることとなる。彼から貰った石から作られた防具に、鎮魂の名が付く事を。


「次に生まれ変わっても、今度は始まりと終わりまで、一緒にいられるといいな」

俺はそう、独り言を言わずにはいられなかった。


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Comment

赤く輝く石ですか!!
まさか…いやまさかな!!

でも超展開で、ストーリーにも感動しました!
便利屋の心情がとてもよく伝わってきました!!
しかし…よくこのような躍動感溢れるストーリーを思いつけるな…僕も見習わなくては^^

  • アギト [#-] |
  • URL |
  • 2008 08/09 (Sat) 10:36

それは・・・まさかエイジャの赤s(ry

  • バーレット [#5WLiv/kM] |
  • URL |
  • 2008 08/12 (Tue) 21:50
  • Edit

>>アギト さん

どもです。コラボ、超楽しみです。きっと、カオスこの上なしなのでしょうね!!


>>バーレット さん

究極生命体を生み出すアレですね、わかります

  • Wolf [#ldSHJ4vM] |
  • URL |
  • 2008 08/14 (Thu) 16:37
  • Edit
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